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【FORUM PRESSレポーター】「花形狂言2017 冬の大ツアー」


FORUM PRESSレポーターによる「わたしレポート」。
2017年1月28日(土)に開催された『花形狂言』のレポートです。
FORUM PRESSvol.79にもレポートを掲載しています。コチラからご覧ください。

 

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@春日井市民会館(撮影:かすがい市民文化財団)

Report192「古くて新しい?!HANAGATA狂言は、面白い!」 紀瑠美 icon_kinorumi

会場には、親子連れがたくさんいました。茂山逸平さんに「狂言をナマで初めて見る人は?」と聞かれ、観客の半数程が手をあげました。まずは狂言のルール説明。「狂言には普通の人は出てきません。大きな声でしか話さないおっさんが出てきます。なぜかというと…」、実演を交えた説明に、笑ったり感心しているうちに、狂言を楽しむ準備ができました。狂言はセリフ劇です。「これは○○です」と言うと○○になるというルールにより、黒い円柱が「柿の木」になると、古典『柿山伏』が始まりました。セリフも笑いのポイントも分かりやすく、子どもたちもおもしろがっていました。
古典の次は、狂言のエッセンスを上手にアレンジした新作を4つ。『my sweet home』はコントを見ているようでした。『寄せ笑い』は、壁の穴に顔が2つ登場し、セリフを繰り返して笑った後、真顔になるというシンプルな演目。観客も大笑いしました。『狸山伏』や『かけとり』では、実在するアニメや歌手を斬新な演出で登場させ、会場をわかせていました。

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@春日井市民会館(撮影:かすがい市民文化財団)

Report193「花形狂言で広がる“笑いの輪”」 川島寿美枝 icon_kawashima

古典芸能って、約束事や役者さんの文語調のセリフが理解出来ないなどの理由で、敬遠しがちですよね。ところが『花形狂言』を観賞して、すっかりそのイメージが吹き飛んでしまったのです。
初めに『HANAGATA』の茂山逸平さんの解説から始まりました。解説を聞いて、狂言の中の約束事や見方を教えていただいたら、すっかり肩の荷が軽くなっていました。
五つの演目がありましたが、軽快なテンポと口語体の話し言葉に、『花形狂言』の世界に引き込まれていきました。特に『寄せ笑い』では、壁の穴から千五郎さんと童司さんが首を出し、お互いの物まねをしているだけなんです。片方が「いろはにほへと」と言うと、もう片方が「いろは・・・」とまねしていく訳なんですが、子どもたちがすぐに反応して笑い出しました。笑いって伝染するんですね。どんどん笑いの輪が広がっていき、いつの間にか会場が大きな笑いに包まれていました。

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@春日井市民会館(撮影:かすがい市民文化財団)

Report194「わかりやすくておもしろい花形狂言」 たもとかんな(小学生レポーター) icon_tamotokanna

『花形きょうげん 冬の大ツアー』でひろうしてくれたえんもくは5つです。『柿山伏』は古てんでしたが、ほかの4つはたくさんアレンジをした作品でした。中でも、私がとくにおもしろいと思ったのは、『柿山伏』と『たぬき山伏』と『よせわらい』です。きょうげんは、じっさいにはないものを言葉で言ってそのものだときめ、すすめていく「げき」です。『柿山伏』は、柿を食べている時の音や、どうぶつのまねをしている時のしぐさがおもしろかったです。『たぬき山伏』は、「トトロ」のようなようせいがでてきて、さいごにきょくにあわせておどっていました。『よせわらい』では、「いろはにほへと」や「早口言葉」などを二人で言い合ってわらっていました。その後のしんけんな顔がおもしろかったです。
どれも一人一人がなりきってやっているなと思いました。どのえんもくも、たくさんわらいました。「花形きょうげん 冬の大ツアー」とてもおもしろかったです。

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@春日井市民会館(撮影:かすがい市民文化財団)

Report195「狂言は自由」 宮川 あけみ icon_miyagawa

『お豆腐狂言』。堅苦しいことは抜きに、誰からも愛されるお豆腐のような存在でいたいという願いが込められた言葉です。この言葉が身上の、京都大蔵流 茂山千五郎家出身の五人組が、伝統芸能である狂言の可能性を求めて立ち上げたユニット『HANAGATA』。伝統の枠を超える可能性を、どう表現するのか気になるところです。蓋を開けてみたら、目が点になるようなことばかり。笑う前に一瞬の間が…。「そうくるか!」と思うこと再々で、その度に視線は釘付け。特に「オオッ」と声が出てしまったほど強烈だったのは、『かけとり』という演目。同名の落語をアレンジしたもので、大晦日にツケを払ってほしい借金取りと、払えない長屋の住人とのかけ合いが見物の話です。笑える話ですが、まさかギラギラのミラーボールが現れ、ジュリーの歌まで歌われるとは思いもよりませんでした。まさに「自由」。この一言に尽きる舞台でした。



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