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2013年11月の記事一覧


遊んでこそ!?


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ホモ・サピエンス(知恵のある人)という学名を持つ“ヒト”は、ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)とも定義付けられています。名づけ親は、オランダの歴史家・ホイジンガ。私たちヒトが、日々の活動の中に自らルールを設けていることを“(ゲーム的な)遊びの要素”だと提唱しているのです。例えば、健康のために毎朝野菜ジュースを飲むのも、新年の抱負を抱くのも、独自のルールを設けた遊びだと言えます。それが、他の動物と比較した際に目立つ“ヒトらしさ”なのです。
そんな私たちに密接な“遊び”をテーマにした現代美術の展覧会を、文化フォーラム春日井・ギャラリーを中心に開催しています。遊びの本質は、心の満足を得られること。12/25まで開催の「あそびでつながる広場 プレイ×アート」展では、サッカーボードゲーム作品や、美術家が来場者の絵をもとにヌイグルミを作る作品など、複数の遊び=作品が混在します。展覧会で、心を豊かにする“遊び”に出会えるかもしれません。(かすがい市民文化財団 スタッフ)


ジャズの掛声


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大人の夜にはジャズがよく似合います。「今夜はちょっと背伸びしたいな」とジャズバーに初めて足を踏み入れたのは、僕がまだ大学生の頃でした。3ピースバンドから溢れ出す音に圧倒されたことをよく覚えています。そんな時、後ろから「ヤーッ!」という叫び声が飛んできました。これがジャズ特有の掛声だと知ったのは翌朝のこと。
アーティストに賛辞を贈りたい時、ジャンル毎に特有の“掛声”が存在します。例えば、クラシックコンサートでは「ブラボー!」。ロックでは、声ではありませんが「ピューピュー!」と口笛が飛び交います。歌舞伎には“大向う”と呼ばれる掛声の専門家までおり、客席後ろから飛んでくる「待ってました!」「澤瀉屋!」という声に驚くこともあります。いつもアーティストに拍手を贈られている方、まずは11月29日(金)の夜コン『夜ジャズ!』で「ヤーッ!」と“通”な掛声をかけてみるのも楽しいかもしれませんよ!