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2018年6月の記事一覧


【FORUM PRESSレポーター】演劇×自分史プロジェクト「この場所、自分史」


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2018年3月25日(日)に開催された、 【演劇×自分史プロジェクト「この場所、自分史」】を3人がレポート!

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icon_yogo Report290【来し方、行く末を考える良い機会に】 與後玲子

春日井市内の場所にまつわる思い出や個人のエピソードをテーマに、15歳から78歳までの市民の方が創作演劇をするという『演劇✕自分史プロジェクト』と言うユニークな取り組みでした。
一般市民の人生には、世間に発表するようなドラマティックなことはそうそうないはずだと捉えがちです。しかし、誰でも自分史を編むことで、普段は封印していた感情や意思、忘れかけた大切なことが浮かび上がってきます。また、それを「演じる」ことによって、その出来事が自分にとって、とてもドラマティックで大切なものであることを再認識します。それは、人生の再出発のための大きな原動力となるものです。そんなことを感じさせてくれる貴重な時間を過ごしました。今一度立ち止まり、今までの自分の来し方、そして行く末を考えるとても良い機会となりました。

 

Report291【自分史に何故演劇なの?】 和田卓夫

『この場所、自分史』というタイトルで「演劇×自分史プロジェクト」の発表会がありました。演劇に出演したのは、公募で集まった市民9人とアシスタント2人。老若男女たち。少年もいます。皆それぞれ思い思いに、飛んだり、跳ねたり、寝たりする動作が印象的でした。
パンフレットにはこんな記述がありました。「ここ文化フォーラム春日井2階には、日本唯一の『日本自分史センター』があります。全国から寄せられた蔵書は8,000タイトルもあり・・・・そこで今回は『自分史』と『演劇』を混ぜてみたらどんな化学変化が起きるだろう?」
孤独の中で楽しめることに、過去の思い出を、文章にすることがあります。私の書いた自分史も、8,000タイトルの中にあります。いろいろな過去を演劇のように交差して、書き上げたものです。

 

icon_maezima  Report292【ひとの数だけ物語はあるんだ!】 マエジマキョウコ

朗読劇?お芝居?それともミュージカル的な何かかしら?演じるのは10代から70代までの男女11人です。
出演者がいっせいに春日井にまつわる思い出やエピソードを語ったり、春日井に実在するサボテン園『後藤サボテン』が登場したり、青春のちょっとイタイ“コイバナ”があったり、それぞれの生い立ちを語り合ったり……。春日井のサボテンキャラクターの着ぐるみまで登場して、たくさんの人の思いがカオスのように提示されていきます。『この場所、自分史』は生々しいリアルな思いでいっぱいでした。
素人芝居といってしまえばそれまでです。8回のワークショップでできることは限られているから、プロのような完成度は問えません。それでも「伝えたい思い」は切々と伝わってきて胸を打たれました。11人の一生懸命さや、この発表会にかけた情熱が、私たち観客と共鳴してこの舞台となったのでしょう。
「物語はひとの数だけある」。この舞台を観て実感しました。その物語を私はどう紡いでゆくのか。大きな課題をつきつけられたひとときでした。


【FORUM PRESSレポーター】第1回ワンコインコンサート Saxophone Ensemble BULL-ブル-


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2018年3月16日(金)に開催された、 【第1回ワンコインコンサート Saxophone Ensemble BULL-ブル-】をレポート!
FORUM PRESSvol.86にもレポートを掲載しています。Report287はコチラからPDFでお読みいただけます。

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icon_yogo Report288【素晴らしい!ファンになってしまった!】 與後玲子

春日井市の若手音楽家支援事業の第1期生として選出された、サックス5人と打楽器1人からなるグループ「BULL」。あぁーやばい。最初の一曲目から、私は自分がレポーターであるということを忘れてしまうほど、彼らの奏でる音楽に魅了されてしまいました。 第一部は 『銀河鉄道999』、『情熱大陸』等、馴染みのある曲。 そして、第二部はこれぞサックスアンサンブルの醍醐味にふさわしい『Happy Funky Sax』、『熊蜂の飛行』、『Up town Funk』、『Bird Land』等。今回敢えて、400字というこの短いコラムに曲名を紹介したのは、これらの曲を「BULL」が演奏することで、どんなに楽しく素晴らしくノリノリのコンサートになったのかを知っていただきたいからです。当日は満席。しかもコンサートは、午後7時から2時間の出血大サービス! ファンになってしまいました!帰りは暗い夜道でしたが、気持ちは明るくハッピー。是非、次も参加したいです!

 

icon_maezima Report289【楽しいのが「音楽」なんだ!】 マエジマキョウコ

とにかく楽しかった! 最初の一音から、演奏が会場を巻き込んで広がります。子どもたちが身を乗り出して声をかけ、手拍子をおくります。玩具(ゴムのニワトリetc)まで使うパーカッションのパフォーマンスや、コントのようなメンバー紹介も、ホント、面白かった!
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンを始めとした5本のサクソフォンとパーカッション。6人の紡ぐ音色は、弾む赤、アンニュイな青、絢爛な虹色――鮮やかな色を耳に感じました!
モーツァルトや『熊蜂の飛行』(タンギングの超舌技巧)などのクラシックから『銀河鉄道999』や昭和歌謡までバラエティー豊かな曲目のなかで、心に残ったのは『情熱大陸』と『Bird Land』。テクニックの素晴らしさもさることながら、ノリと盛り上がりがすごかったのです。アンコールでは客席を回って観客と触れ合い、さらに盛り上がりました!
メンバーのお一人が、娘と同じ春日井の高校出身だったりもして、これから、めっちゃ応援しますね!


【FORUM PRESSレポーター】雀々・市馬 東西会


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2018年3月4日(日)に開催された、 【雀々・市馬 東西会】をレポート!
FORUM PRESSvol.86にもレポートを掲載しています。Report285はコチラからPDFでお読みいただけます。

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 Report286【所変われば】 宮川あけみ

落語に東西があると聞いて、「あっ、あれね」とわかった方は相当の落語好きかもしれません。本公演は東西会と銘打ち、東の江戸落語と西の上方落語の違いを楽しもうと開催されました。明確な違いは、上方では見台、膝隠、小拍子を使うこと。
東の柳亭市馬師匠は、江戸落語の保守本流をいく噺家、そして西の桂雀々師匠は「浪速の爆笑王」と呼ばれています。市馬師匠は演目『片棒』で、自慢のノドを披露。グッと引きつけられる男前の声に聴き入って、会場は水を打ったようにシーンとなりました。笑いも「フッフッフッ」と浮かんでくるような感じ。逆に、雀々師匠の演目『手水廻し』は、出だしから笑いの渦ができるほど。ドドドッと言葉の弾が次から次に飛んできて、受け止めきれません!全身で聴き、全身で笑いました。『所変われば品変わる』ではないけれど、同じ落語なのに東西で違いがあっておもしろい!と体感した時間でした。