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2019年1月の記事一覧


【FORUM PRESSレポーター】「こまつ座『母と暮せば』」


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2018年12月1日(土)に開催された、
【こまつ座「母と暮せば」】を、5人がレポート!

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劇場:紀伊國屋ホール 撮影:宮川舞子 提供:こまつ座

 

icon_kinorumi Report342【戦争とは、生きるとは】 紀瑠美

「すごかった!すごく良かった。松下さんの演技も、迫力あって、すごく良かった!」終演後、興奮気味に話す人がいる一方、神妙な表情で「すぐには言葉にできない」と口を閉ざす人もいました。
東部市民センターで上演された二人芝居の「こまつ座『母と暮せば』」は、チケット完売。山田洋次監督の名作映画の待望の初舞台化。映画で吉永小百合さんの演じた母役を富田靖子さん、二宮和也さんの演じた息子役を松下洸平さんが演じました。母は生きている罪悪感に苦しみ、幸せになってはいけないと自分をいさめ、死んでいる息子は生きている母の幸せをひたすらに訴えていました。悲惨な戦争体験が語られていく中で、親子の愛情や人を思いやる気持ちに心があたたかくなったり、思わず笑ってしまうシーンがあったりと深い物語になっています。
終演すると、盛大な拍手が客席からわき起こりました。3回のカーテンコールに、2人は、丁寧に、チャーミングに、感動的にこたえてくれました。

 

icon_sakai Report343【母に生きる力を授けた亡き息子の愛】 阪井真佐子

台所と居間が繋がった薄暗い家の中に、富田靖子扮する母がいます。独り住まいの母のもとに松下洸平扮する亡き息子の幽霊が現れます。助産婦を辞めた母の心情を計りかねた息子は、長崎原爆投下の犠牲者の一人でした。この物語は、井上ひさしの構想を受け継ぎ、こまつ座によって「戦後“命”の三部作」の一作として舞台化されたもの。医科大学に通っていた息子には許嫁の娘がいたが、彼の死後、彼女は別の人と結婚せざるを得ない、そんな世の中でした。息子を失った喪失感に加え、娘のように可愛がっていた許嫁にも去られた母は生きる気力を失い、ついには死にたいと言い出します。そんな母に、生きる力を与えて去っていく息子。富田靖子と松下洸平の迫真の演技に思わず涙腺も緩みます。二人芝居ならではの緊迫感。圧倒される台詞の長さ。戦争の悲惨さとそこから立ち上がって生きる者の強さ。母子の間に流れる普遍の愛。それらが凝縮された感動のお芝居でした。

 

icon_maezima Report344【尊い一日】 マエジマキョウコ

舞台は長崎。医大生の息子、浩二を原爆で失って、失意の底で暮している元助産婦の伸子は、毎日、陰膳を据えています。そして、原爆投下から3年後の1948年8月9日の朝、陰膳を供えたところに、ひょっこり浩二の幽霊が現れるのです。
母子は久しぶりにお喋りをします。たわいない「お母さんの三角形のおにぎり」から始まって、伸子が助産婦をやめている理由や浩二の死の瞬間などの重い話が紡がれます。
アメリカの医師が、被爆者の患者や、胎内で原爆の影響を受けた子どもを「明るい未来の医療のために」と称して、報奨金を与えて集めるのが嫌で、助産婦を断念した伸子の思いは痛いほど胸にしみます。
夕暮れ、消え際に、浩二は言います。「僕は、(助産婦の)七つ道具を点検するお母さんが好きだったよ」。その言葉で伸子は助産婦を再開する決意をして、七つ道具の点検を始めます。
生きるという意味を考えさせられました。また見たいと思うお芝居でした。

 

kozimamitsuko_icon Report345【僕のために!僕の代わりに!】 こじまみつこ

井上ひさしの遺志を受け継ぐ長崎の被爆者の物語『母と暮せば』が、富田靖子の母親と松下洸平の息子の二人芝居で上演されました。
原爆投下から3年たった日、生きる力をなくした母親のもとに息子の幽霊が現れます。戸惑いながらもうれしさを隠せない母親。二人の生き生きとした会話が窓から差し込む夕日と共に、穏やかだった日常を垣間見せてくれます。
そして、原爆が投下された日。真っ赤に揺らめく炎で燃える街を窓が映します。いたたまれない思いになりました。
「一緒に連れていって」と頼む母親に、息子は叫びます。
「僕のために!僕の代わりに生きてほしい!」息子の悲痛な願いに母親は、原爆投下前まで続けていた仕事、命を生み出す助産師の仕事道具を再び取り出します。それを見て、静かに消えていく息子。二人の思いのこもった演技が、物語の命を受け渡したようでした。観客の涙も同じ思いをつなぎます。命をつなぐ思いが人々に届くよう、このお芝居が各地で上演されることを期待します。

 

icon_NEW_tamotokannna Report346【ナガサキを舞台にした戦争の話】 田本莞奈

私は、春日井市東部市民センターで開催された「母と暮せば」をみに行きました。
まず、会場に行くと、舞台には、「母と暮せば」とかかれた、垂れ幕がおりていました。この「母と暮せば」は、戦争のお話で、ナガサキを舞台に作られています。生きている母役と、幽霊の息子役の2人が演じていました。着物姿の母がいて、そして、洋服を着た幽霊の息子がでてきて、物語が進んでいきます。「母と暮せば」は、「父と暮せば」「木の上の軍隊」に続く、作品だそうです。
母は、生きているのに、息子は、幽霊。なのに、会話をしたりしているという、少し不思議な感じだと思いました。また、私は、戦争がこわいと思いました。いつ、何がおきるか分からないし、つらく、不安で、悲しいなど、いろいろいやな思いをしたと思います。戦争は、もう、おきてほしくないです。

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