<Three minutes breathing> 息、瓶、蝋、油性ペン 2011- photo:小寺克彦
Shift Cube Vol.33
丹羽康博展
丹羽康博は、1983年岐阜県生まれ。2012年に愛知県立芸術大学博士後期課程を単位取得退学後、愛知県を拠点に活動を続けている。
“自然と思えるものやことに反応して制作する”という作家は、この交流アトリウムに集い、行き交う人々の自然な振る舞いを受容する表現を試みる。
私は韻など気にしない。
隣りあった二本の樹が同じであることは稀だ。
-フェルナンド・ペソア-
『[新訳]不穏の書、断章』澤田直訳 2013 平凡社 より
- 2015年12月8日(火)~27日(日)
【交流アトリウムでは展覧会期間中に他のイベントも開催します】
人形劇フェスティバル>2015年12月13日(日)※12日(土)は準備日
とっておきのクリスマス>2015年12月20日(日)
- 2015年12月8日(火)~27日(日)
【交流アトリウムでは展覧会期間中に他のイベントも開催します】
人形劇フェスティバル>2015年12月13日(日)※12日(土)は準備日
とっておきのクリスマス>2015年12月20日(日)
展示の様子
<u n t i t l e d ( c h a i r )> イス インスタレーションサイズ 2015
今展で丹羽は、文化フォーラム春日井1階の「交流アトリウム」そのものに着目しました。
行き交う人々の自然な振る舞いを受け入れようと、普段、この場所で使われている(必要でない時は片づけられている)イスを引っ張り出してきました。
たくさんのイスが並んだ交流の場で、あなたはイスに座りますか?寝っころがりますか?それとも、イスを片付けますか?
“交流”を辞書で引くと、「互いに行き来すること、違った系統のものが互いに入り交じること」とあります。それは、多様な人々が行き来する“公共空間”の中で、どのように見えてくるでしょうか?
私たちが普段から“交流”をどう考えているのか?その態度のようなものも浮かびあがってくるかもしれません。みなさんと探っていけたらと思います。
Shift Cubeとは?
絵画や立体作品、インスタレーションなど、様々な作品を展示するために、2009年3月に設置された箱型展示スペースです。2015年春、Shift Cubeは記念すべき30回目を迎えました。ギャラリーを飛び出し、人が行き交う巨大空間で、上質な美術作品に出会うための、フレキシブルな可動式展示スペースとして機能しています。2015年10月16日(金)~11月29日(日)はShift Cubeアーカイブ展を開催します。
Shift Cubeが目指すもの
「Shift・シフト」とは、「移動、転換」といった物理的な移動から、人の感情や思考等の変化、または重力・引力等の見えない力の転移を表す意味をもっています。そこには、「人と人が展示を通して行き交う」という意味はもちろんのこと、「Shift Cubeで継続的に行われる展覧会の作家たちが、次のステージへ移り、活躍していけるように」という願いも込められています。Shift Cube展覧会は主に文化フォーラム春日井と縁のあるアーティストを起用し、いつでも今日のクリエイティブシーンに立ち会うことができる創造的現場を目指しています。