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設立趣意書


春日井市は、文化の鑑賞・創造・発表の機会を市民に提供するとともに、文化団体を育成するなど、市民の自主的な文化活動を支援してきました。また、特色ある取組として、書の美術館である道風記念館の整備や、書の全国公募展である道風展の開催などを通し、「書のまち春日井」の発信・浸透に努めてきました。 近年、生活水準の向上や余暇時間の増加に伴い、物質的な豊かさに加え、精神的な豊かさが強く求められるようになっています。心の豊かさや自己を実現するための要素として、文化の重要性は一層高まっており、市民の文化に対するニーズはますます高度化・多様化しています。

これに対応していくためには、事業の企画・実施や、施設の運営等について、これまで以上の専門的な知識や経験と、より柔軟で効率的な運営が可能な体制が必要となります。

また、平成11年11月、文化の拠点施設である「文化フォーラム春日井」が開館したのを契機に、事業の実施主体を一元化し、各種事業の体系化を図るとともに、質的にも量的にも新たな事業を創出し、展開していくことが望まれます。さらに、「文化フォーラム春日井」は、開放感あふれる交流アトリウム、独創的な展示空間を創出するギャラリー、優れた映像と音響を楽しめる視聴覚ホールなどを有し、市民の文化鑑賞・創造・発表の場として限りない可能性を秘めております。これらの施設と隣接する市民会館を、有機的に結びつけて、市民や専門家の意見を反映させ、効率的・機能的な活用を図ることが求められます。

もとより、文化の主体はあくまで一人ひとりの市民であります。よって、活力ある市民文化の振興は、市民が幅広く参加する体制により推進されることが最も望ましい姿であるといえます。

以上のことから、文化事業の企画・実施や、中核的な文化施設の運営を行うことにより、市民の自主的・主体的な文化活動を支援し、もって魅力ある市民文化の創造に寄与することを目的として、「財団法人かすがい市民文化財団」を設立いたしました。