かすがいエッセイクラブは、今年で創立21年。芳賀倫子先生の指導のもと、40代から90代まで約80名のメンバーが、5つのグループに分かれて活動中です。毎月1回の集まりでは、「言葉の綾」「犬猿の仲」など、お題に沿って、各々が創作したエッセイを発表しています。
若尾さんは創立メンバーのひとり。「一緒に恥をかきましょう」という芳賀先生の言葉を胸に、普段の生活では恥ずかしくて友人に言えないような、夫婦喧嘩、苦労した介護話などを、ユーモアを交えながら書いているそうです。「エッセイに書くネタを探すために、好奇心を持って、アンテナを張って生活しています。文章を書くことは、心の整理にもつながるのでオススメですよ」
エッセイクラブでは年に1回、その年の集大成として作品集「道すがら」を発行しています。「読む人のことを第一に考えながら、編集をしています。ただ、文章を書いた人にとっては、思いのこもった大切な作品。どう修正するか、毎回悩みながらの作業です」。出来立てほやほやの「道すがら」を手にする時は、編集長・若尾さんに安堵の笑顔が訪れる瞬間です。