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聴き書き自分史“もの”語り

ルーペ型ペンダント|中島久留美(演劇×自分史プロジェクト「春よ恋」出演者)2021.1

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子どもの頃から視力が弱かった。スーパーに行っても、値札が見えない。一緒にいる人に「これ読んでください」と頼ることも多く、結婚後は夫にもずいぶんと助けられた。
老眼鏡にはまだ早い30代の誕生日に、夫がルーペ型ペンダントをプレゼントしてくれた。レンズの部分を閉じたり開いたりすることができ、ペンダントとしてもお洒落な上に、ルーペの役割もする優れものだった。小さな文字を見るのに苦労している私を、夫はずっと案じてくれていたのだと思うと嬉しかった。
いつも身につけていたが、ある日、バドミントンをしていたときに、金だったチェーン部分が切れてしまった。しばらくは諦めて、しまい込んでいたが、子育ても落ち着き趣味だったハンドメイドを再開したのを機に自分流に修理した。金がビーズにはなったが、それはそれでカジュアルになり、新しい魅力が生まれた。これからもこのペンダントは私を励まし、ともに歩いてくれるものと思っている。

[取材・テキスト]芳賀倫子(日本自分史センター相談員)
[語り手]中島久留美 (演劇×自分史プロジェクト「春よ恋」出演者

芳賀先生の自分史相談(無料)

毎週火曜日 13:00~17:00
文化フォーラム春日井・日本自分史センターにて。