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【FORUM PRESSレポーター】
茂木大輔の生で聴く “のだめカンタービレ”の音楽会 10th Anniversary


FORUM PRESSレポーターが公演をレポートする「わたしレポート」。
2016年1月24日(日)に行われた「“のだめカンタービレ”の音楽会」のレポートです。
FORUM PRESSvol.73にもレポートを掲載しています。Report131はコチラからご覧いただけます。(PDF:4.73MB)

Report132 「音楽を愛する「のだめ音楽会」。魅力が詰まった10年間の軌跡」 のぐちりえ

今回10周年を迎えた『“のだめカンタービレ”の音楽会』。いつもなら鑑賞し、「いい音楽会だったね」と余韻に浸って終わり…なのですが、今回は特別に指揮者の茂木さんや演奏者の方々にお話を伺うことができました。
オーボエ奏者の茂木さんが指揮者としての一歩を踏み出した「のだめ音楽会」の初演と比べ、今回の演奏は、大学で勉強をし直してプロ指揮者になり、また場数も踏んだことで安心して純粋に楽しく指揮をすることができたそうです。
「先人達が残した素晴らしい音楽を自分で感じ、勉強してわかったことを自らの指揮と解説によって、皆さんに聴かせたい、広めたい。それが僕の使命で、まだ山を一歩ずつ登っている途中だけれども、今回、その足跡を見つめ直すことができた。振り返ってみて、素晴らしい景色が広がっていたよ。」と茂木さんは熱く語ってくださいました。
曲の途中で手拍子が起きるなどお客さんと演奏者の一体感がすごい!「のだめ音楽会」ならではで面白い!と楽しそうに話してくださったのはセントラル愛知交響楽団の方。演奏者の方もテンションが上がるそうです。
また、今回の音楽会にはアマチュア演奏家の皆さんも一般公募で参加。「オーケストラを信じて尊敬して一緒に楽しんだら、素晴らしい音を作れる」ことを肌で感じたのではないでしょうか。
とても有意義な「楽しい音楽の時間」でした。

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Report133 「進化し続ける!のだめ音楽会」 野口颯一朗

映像とオーケストラの生演奏の融合、クラシック界では異例の“一週間でチケット完売”など数々の伝説を残してきた「のだめ音楽会」。今回は誕生から10周年を記念し、初回を完全再現した、のだめ作中のいいとこどりのプログラムでした。
最初のベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』では、漫画内の弦の押さえ方を研究し、ジミヘン弾きを忠実に表現。バイオリン・ビオラの奏者の方々全員が楽器を上げ、演奏する姿はまさに圧巻で、客席からは盛大な拍手が巻き起こりました。次曲のモーツァルト『オーボエ協奏曲』では、やわらかなオーボエの音色で颯爽と“ピンクのモーツァルト”が奏でられました。ドラマのエンディングにも使われた『ラプソディ・イン・ブルー』は、ピアノのジャジーで豪快な音色や、茂木さんの踊るような指揮で、耳はもちろん目でも楽しむことができました。
茂木さん自身も指揮者として成長できたという10年間。これからも多くの人々にクラシックの素晴らしさを伝えていってください!

Report134 「まだまだ『のだめカンタービレ』!!」 前島恭子

もう「のだめ』ワールド」から目が離せません!!
原作の大ファンでもある茂木さんが振るオーケストラはもちろんのこと、映し出される原作の名・迷シーンや解説がまたステキなのです。茂木さんのおしゃべりも楽しく、あたたかく、日頃クラシックに馴染みのない私もグイグイひきこまれてしまいました。
数年前にも来たことがあるのですが、演奏も楽しさも磨きこまれて一段とパワーアップ! 映像もさらに魅せる構成に進化しています。全国から集まったアマチュア演奏家の方々をはじめ、出演者の情熱が観客のひとりひとりにまで伝わってきます。
かすがい市民文化財団スタッフの妄想(?)から実現したこの音楽会が、全国で80回の公演を重ね、のべ12万人もの観客を魅了しようとは……! 10周年を迎えた今年は、3月の“Rui’s Edition(のだめのライバル・孫Ruiが演奏した曲中心)”と5月の“オペラ「魔笛」とベートーヴェン交響曲第7番”も愉しみです。
絶対、観に、いや聴きに来なくっちゃ!!

Report135 「十年前そして十年後、のだめは永遠に」 伊藤弘子

『“のだめカンタービレ”の音楽会』を聴くのは三回目です。私は「のだめ」の漫画もドラマも映画も見たことがありません。会場は「のだめ愛」に満ちたのだめファンで埋まり、他のクラシック会場とは違った親近感が溢れています。
のだめファンの若い母親に連れられた、子どもたちの姿もチラホラ。
ベートーヴェンの『英雄』など、耳によく馴染んだメロディが、セントラル愛知交響楽団によって演奏されます。指揮とお喋りは勿論、茂木大輔さん。やはり茂木さんあっての「のだめ」です。オーボエの池田昭子さん、ピアノの三輪郁さんも爽やかに切なく、ロマンチックに情熱的に、「のだめ」の世界を盛り上げます。最後のブラームスの『交響楽第一番ハ短調作品68より第四楽章』は、公募によって全国から参加したアマチュアの演奏家との共演です。プロ・アマ合同による相乗効果で、緊張の中にもしみじみとした調和がうまれました。三月と五月の公演も楽しみです。

Report136 宮川あけみ

漫画『のだめカンタービレ』が本の中から飛び出し、オーケストラ公演という形で全国を巡ることになって10年。今回の記念公演は、誕生のきっかけとなった、ここ春日井で開催されました。始まると、曲とともにオーケストラのバックに「のだめ」の映像が映し出され、聴きながら読んだことのない「のだめ」の世界に思いをはせていました。演奏の合間にあった、指揮者の茂木さんの解説も親しみやすく、中でも原作者である二ノ宮知子さんがこののだめを描くために、プロの方の演奏する姿を撮影し、その映像を参考にしたという話がありました。楽器の指遣いなどのシーンは、プロが見るとどの曲のどの辺りか分かるほど正確だということです。そこまで「のだめ」を描くために力を入れていたことが分かり、その世界観を大切にする姿勢は素晴らしいと思いました。この姿勢が、高いと思われがちなクラシックの敷居を低くし、10年続く公演の要になっていると感じました。

Report137 「さあ、楽しい音楽の時間の時間デス(漫画の登場人物の言葉より)」 ますだ けいこ

漫画『のだめカンタービレ』を元に生まれた『“のだめカンタービレ”の音楽会』。10周年記念で初演を再現したプログラムは、指揮の茂木大輔さんが「いいとこ取り」と形容なさったように、物語の鍵となる曲ばかり。音楽をめぐるあれこれが、音に凝縮されてゆく漫画では、その曲が、どんな音なのだろうと、聴きたい気持ちがわき起こってくるのですが、それぞれのシーンを映像で見ながら音楽を堪能することができました。
最後のブラームス交響曲1番では、全国公募のアマチュア演奏家42人とオーボエの池田昭子さんやピアノの三輪郁さんもフルートで加わって、堂々の大編成。うらやましいほど楽しそうでした。
ただ一つ残念なのは、全曲でないものがあること。最初から聴きたい・続きを聴たいとモヤモヤしてしまいました。その点、今年予定されている第2弾・3弾では、全曲たっぷり聴ける上、オペラまで鑑賞できるそうなので、今からとても楽しみです。