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【FORUM PRESSレポーター】春日井市東部市民センター40周年記念コンサート 高蔵寺クインテット


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2023年7月2日(日)に開催された
春日井市東部市民センター40周年記念コンサート 高蔵寺クインテットをレポート!


Report512 【ぜひ再結成を!】みと満寿美

豪華な顔ぶれによるこの日だけの “一期一会の五重奏”は、終始温かい拍手と笑いに包まれていました。素晴らしいキャリアをお持ちの5人全員が、出身や在住など春日井にゆかりがあり、親近感も湧きます。私は、知り合いの幼馴染さんがご兄弟で出演されると知り、興味を持ったのでした。
東部市民センターのホールはコンパクトなので、室内楽がよく合います。ソロ、二重奏、三重奏、五重奏と幾つもの形を楽しませてもらいました。個人的には、バッハ「無伴奏チェロ組曲」が良かったです。チェロが出てくる今年の本屋大賞第2位『ラブカは静かに弓を持つ』を読んだばかりで、特に沁みたのだと思います。最後のシューマン「ピアノ五重奏曲」は圧巻でした。クラシック音楽に詳しくなく、初めて聴いた曲ですが、五つの楽器が気持ちよく鳴り響き、華やか。聴き慣れた曲のように楽しめました。
耳も心も満たされた贅沢な演奏会、ぜひまた実現してほしいです。


Report513 【ふたたび出会うまで】宮川あけみ

東部市民センター開館40周年記念のステージに立つのは、春日井ゆかりの演奏家5人の「高蔵寺クインテット」。34年前、ここで初リサイタルを開いたチェロ奏者・山本裕康さんを中心に、ヴァイオリンの山本友重さんと瀬木理央さん、ヴィオラ・小林伊津子さん、ピアノ・河尻広之さんが集まりました。演奏は独奏、二重奏、三重奏と編成を変えながらの全6曲。最後は、シューマンの「ピアノ五重奏曲変ホ長調」を全員で。どの編成も息が合っていて、毎日このメンバーで弾いているのでは、と思わせる技量はさすが!1日限りなんて本当にもったいない気分です。アンコールは唱歌「故郷」。そこで裕康さんが語った「次の34年後に私はいないと思いますが、春日井出身・在住の若い方が引き継いでくれると思います」。縁を大切にした言葉であり、選曲だと思うと、心にグッときました。さらに、次代に託した約束と捉えてもいいでしょうか。“その時”が待ち遠しいです。