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【FORUM PRESSレポーター】「柳家小三治独演会」


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2018年10月13日(土)に開催された、
【柳家小三治独演会】をレポート!

FORUM PRESSvol.89にもレポートを掲載しています。Report339はコチラからPDFでお読みいただけます。

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icon_kawashima Report340【お先もお後もよろしいようで】 川島寿美枝

落語の名人柳家小三治師匠の独演会とあって、会場は満席。手にしたプログラムは、柳家三之助さんのお噺に始まり、仲入りを挟んで小三治師匠の二席の落語とあるだけで題名がありません。その日の天候や観客の様子を見て、し物が決まるとか。
小三治師匠はマクラの名人とも言われ、今回も子どもの頃の趣味の話から始まりました。釣りの話かと思うと、切手収集の話になったり、行ったり来たり。え~、どこまで話しましたかね…(間)…客席(笑)。釣りの話からいつの間にか本題に入って、長屋の八五郎が隣の浪人の与太話を信じて、釣りをしながら妄想にふける滑稽さ。二題目では、お馴染み長屋の八つぁん、熊さんのばかばかしいほどの粗惣ぶりに笑わされる。小三治師匠の淡々とした口調が本題に入ると艶のある声で魅きこまれるような語り口になります。観客は名人芸の余韻に浸りながら、出口で今日のし物が『野ざらし』と『粗忽長屋』と解るのです。
人間国宝 柳家小三治師匠の至高の話芸を堪能しました。