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FORUM PRESSレポーター
「びわ湖ホール 四大テノールコンサート」


FORUM PRESSレポーターによるイベントレポート第八弾。
2013/8/31日(土)に開催された、「びわ湖ホール 四大テノールコンサート」をレポーター3名が紹介してくれました。Report34・35はFORUM PRESS vol.59からどうぞ(PDF:4.2MB)

Report36   四人のテノールが創り出す、歌のコラージュ   のぐちりえ 

初めの紹介アナウンスで笑いを誘い、現れた早々、爽やかな四人のハーモニーでグッと心を掴んだ『びわ湖ホール 四大テノール』の面々。
正統派のオペラから、猫語で歌う『猫の二重奏』、排出物名を連呼する『うんこ』、コント仕立ての『燃えよドラゴンズ』などなど、多彩な楽曲をまじめに、かつユーモラスに歌い上げます。うまいタイミングで小ネタを挟む話術は素晴らしく、「関西トップテノール歌手ユニット」との謳い文句通りでした。
山本さんの伸びやかで透明感の溢れる高音は、透き通ったビーズを思わせ、清水さんの力強い中にも柔らかく広がりを感じられる声は、暖色系のフェルトのよう。 二塚さんのどっしりとした太く包まれるような声は極太の毛糸を感じさせ、竹内さんの繊細な中にも確固たる安定を感じられるテノールは、引き締まる黒の刺繍糸。澄み切ったピアノの音色とともに、四人の異素材が組み合わさり、柔らかく温かみのある歌のコラージュを創り上げて下さいました。

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Report 37   びわ湖から来た4匹のカエル君?   かつみ I

四人の音楽ユニット『びわ湖ホール 四大テノール』の公演が市民会館で行われました。「日本を明るくするため」と、カンツォーネや日本の歌をコント風に仕立てて観客を惹きつけます。黄緑色の手袋をつけてカエルに扮したり、かつら、サングラス、はっぴ等、次々と小道具を使って“お色直し”。会場からの「ブラボー!」の掛け声に、「次は『日本一!』でお願いします」と返すなど、トークも可笑しくて力を抜いて楽しむことができました。
それでも「本業はオペラ歌手」との言葉通り、それぞれの独唱では、まるで身体全体を楽器のようにして伸びやかな声を響かせます。声質の違いや、歌い方の個性が際立ったアリアとなりました。そして『第九』や『君と旅立とう』では、四人揃っての歌声が会場全体に届き、その迫力とテノールの荘厳さに圧倒されました。アンコールでは、春日井の盆踊りでお馴染みの『春日井よいとこ』を振りまでつけて歌ってくれました。彼らのサービス精神に、もうすっかりファンになってしまいました。

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Report 38   華麗で、コミカルで、チャーミング   前島恭子

テノールといえばヒロインの相手役で、色男で、カッコよくって…。そのイメージ通り、四大テノールの皆さんは立っているだけでキマっていました。ただ違っていたのは、関西仕込みの素晴らしいノリのお笑い精神でした。
オープニング『琵琶湖周航の歌』から『日本の名曲』が始まります。テノールの華やかさにうっとりしていたら、次は 『日本の迷曲』!?ここで一気にステージはコミカルに!続く『世界の名曲』はハンサムなテノールに戻ったものの、司会・竹内さんの軽妙なトークに客席の笑いは絶えません。
第二部はそれぞれの個性が輝くコント仕立てのオペラ『コント de オペラ』や、聴き慣れた曲を集めた『カンツォーネ・メドレー』と続きます。なだれ込むように始まったアンコールで披露された、春日井市の盆踊りでは欠かせない『春日井よいとこ』の熱唱は忘れられません。愉しいステージ、ありがとうございました!!

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[2014/01/04|投稿者:S.H.]