ホーム - レポート

レポート

FORUM PRESSレポーター
「畠山美由紀&ショーロクラブLIVE」


FORUM PRESSレポーターによるイベントレポート。
2014/2/11(火・祝)に開催された「第83回かすがい芸術劇場 畠山美由紀&ショーロクラブLIVE」を、レポーター2名が紹介してくれました。

Report52  「おいしい演奏、召し上がれ!」 ますだけいこ 

ショーロクラブのインストゥルメンタルから始まった第1部。男性3人の音合わせ後、静かに演奏が始まりました。といっても、演奏に熱がこもっていないわけではないのです。耳に届いてくるその音楽はとても心地よく、3本の弦楽器の調和も美しい。初めて見るバンドリンにも目を奪われました。第1部後半、オレンジ色のドレスを身にまとった畠山美由紀さんが登場すると、ステージに艶やかさが加わりました。美由紀さんの歌は柔らかく、じんわりと心に届いてきました。楽器との調和もよく、客席の心をうばっていきました。
MCで、美由紀さんがショーロクラブを「演奏に熱が入るほど、表情がつまらなそうになる」と評した時には、会場から微笑がもれました。ステージに立っているのを忘れるくらい演奏に集中していたのでしょうが、みんなギャップを感じていたのだと思いました。またとない組み合わせのコラボでした。「手間暇かけて、まごころこめて、おいしくなあれ!」(一汁三菜)の歌詞通り、心がほっこり温かくなるコンサートでした。

130211_choro&hatakeyama

Report53  「ブラジルから all over the world」 伊藤弘子 

外は厳しい寒さというのに、まず始まったのはショーロクラブによる南米音楽。私は小野リサとかカエターノ・ヴェローゾのファンですが、畠山美由紀さんとショーロクラブについては何も知りませんでした。ショーロというのは、ブラジルのポピュラー音楽の古典的な演奏スタイルらしいです。椰子の木陰の浜辺とか、鄙びたライブハウスの片隅で、お酒片手に聴いていたいリズムです。『ザッパス・モード』という曲は、悩ましい女性が踊るシーンが目に浮かび、『NOITES CARIOCAS』には、『イパネマの娘』のような雰囲気がありました。
ここで畠山美由紀さんが登場。バックがショーロクラブなので、南米風の曲を歌うと思いきや、『一汁三菜』は和風、『それぞれのテーブル』はシャンソン、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』はジャズと、様々なジャンルの歌を聴かせます。彼女のしっかりとした声の魅力が、ジャンルを超えても滲み出て来ました。

[2014/07/05|投稿者:Y.G]