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【FORUM PRESSレポーター】夜コン 協奏曲をロビコンでⅡ「ラフマニノフ生誕150周年」


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2023年5月12日(金)に開催された
夜コン 協奏曲をロビコンでⅡ「ラフマニノフ生誕150周年」をレポート!


Report492【音に色のある不思議】宮川あけみ
この夜コンの密かな楽しみは、隣接のギャラリーで開催していた展覧会「エチカ」の画家・山田雅哉さんとピアニストの秀平雄二さん、蒔田裕也さんのトーク・セッション。生誕150周年を迎えたロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフと音楽院の同級生で、ライバルであったアレクサンドル・スクリャービンの作品をピアノ2台で奏でます。
なぜ楽しみなのか。それはスクリャービンにあった、音に色がついて見える「共感覚」を山田さんも持っていて、音楽と絵画の関係性や捉え方について、音楽家2人とどう違うのか興味がありました。「音に色があるか」と問われた蒔田さんの、「絶対音感には(色は)ない」との答えが印象的でした。感覚の違いとはいえ、音に色があることの不思議を思わずにはいられません。
トーク後に演奏されたスクリャービンのアンダンテには、心なしかキラキラした光や風の気配が。“音楽に色を観る”。少しだけわかったような気がします。