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【FORUM PRESSレポーター】杉山新一原画展 ━懐かしき未来━


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2020年11月28日(土)~12月20日(日)に開催された、
【杉山新一原画展 ━懐かしき未来━】をレポート!

杉山新一原画展_w500

IMG_1920Report414【セルリアンブルーの懐かしい未来】マエジマ キョウコ

「あ!見たことある!」どの絵も懐かしく思えました。1960年代生まれの私が小学生のころ、子供向け科学雑誌やプラモデルの箱、付録についていたホラー小説の表紙…。すべてが杉山さんの作品ではなかったかもしれませんが、精密に描かれた未来予想図にワクワクしたのを覚えています。海底都市に宇宙ステーション、流線型が美しい乗り物の数々。「科学が発展して輝かしい未来が開かれる」子供たちがみな、そう信じていた時代でした。大人になった今見ると、材質や塗料の質感まで緻密に描きこまれていることに感動します。極細の筆で丹念に描き重ねて仕上げてゆくのだと解説にありました。杉山さんの絵への情熱をひしひしと感じます。新聞小説の挿絵なども含めて168点――広いジャンルと鮮やかな色彩に驚きました。殊に印象に残ったのは青の美しさでした。海、空、宇宙…。コロナ禍でうつむいた心に光が差し込むような深く澄んだ青。勇気をもらえた原画展でした。