財団スタッフDIARY

2017年4月の記事一覧


凄腕レポーターをめざして!かすがい市民文化財団レポーター研修を開催しました!


みなさん、こんにちは。4月から広報コミュニケーショングループのスタッフになった相馬です。
以前は、事業推進グループで舞台公演や短詩型文学祭を担当していました。
今後とも元気をモットーに、文化財団の広報活動に邁進したいと思います!

突然ですが、FORUM PRESSやホームページで当財団が主催する公演や展覧会の様子をレポートする「かすがい市民文化財団レポーター」をご存知ですか?レポーターは、会場ならではの“あの”熱気や感動をレポートという文章にして、たくさんの方にお届けする活動を行っているボランティアの皆さんです。

4日2日(日)に9名のレポーターが集まり、新年度はじめての研修会を文化フォーラム春日井・文化活動室で行いました。
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研修では、同じコンサートを扱った新聞記事の読み比べを行いました。
「新聞によって言葉のチョイスや注目しているポイントが違う!」「こっちの新聞は漢字が多いから固い印象がする」など、同じ文章でも、伝わる印象や情報が違うことなど、皆で様々な発見をしました。

クライマックスでは、見出しが隠された新聞記事に、思い思いの見出しをつけてみることにチャレンジ!いつも素敵なレポートを提出してくださる皆さんだけに、同じ記事を読んでも、それぞれに個性がキラリと光った見出しを提示され、印象的でした。

なお、この研修会は明日4月9日にも、他のレポーターの方を対象に行われる予定です。
さて、明日は、いったいどんな見出しが出てくるのか!?今からとても楽しみです。


新年度開始! 理事長講話「昆虫から学ぶ生きる知恵」を聞きました


みなさんこんにちは!
今年で入社3年目になります。スタッフの鈴木です。
新しい年度がスタートしましたね!

4月1日(土)に、当財団の山下興亜理事長による辞令交付と、職員への講演会が行われました。
中部大学名誉学事顧問で、農学、資源昆虫学、昆虫生理生化学などをご専門とされる山下理事長。
公演のテーマは「昆虫から学ぶ生きる知恵」!
普段の研修などでは、なかなか聴くことのできない内容です。

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明るくユーモアのある理事長のお話に、会場からは度々笑いが起きていました。

「ミツバチがあたらしい巣を探すときは、すべての個体のデータが平等な価値を持ち、最終的に全員一致で決める。絶対民主主義の原則ができている」
「昆虫は、“休眠”という活動しない期間を持ったり、活動する季節を変えることで、多様な生き物が共生できるしくみを作っている」
といったお話は新鮮で、昆虫の生き方には、人間も教えられることがとても多いなと驚きました!

新しい年度、広い視野を持って、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。


【FORUM PRESSレポーター】「第86回かすがい芸術劇場 古今亭文菊独演会」


FORUM PRESSレポーターによる「わたしレポート」。
2017年2月19日(日)に開催された『古今亭文菊独演会』のレポートです。

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@文化フォーラム春日井・視聴覚ホール(撮影:かすがい市民文化財団)

Report198「江戸を聞く」 宮川あけみ

『第86回かすがい芸術劇場』の高座に登場したのは、落語界期待の大器といわれる古今亭文菊師匠。真打昇進の際には、先輩たちを28人抜きする大躍進を見せたという実力派です。
温和な笑みを浮かべ、淡い色目の着物の装いで登場した師匠に、優しい印象を受けました。
今回の演目は、『宿屋の富』と『子別れ』の2つ。どちらも江戸の庶民の暮らしぶりがよくわかる噺です。話すリズムの心地よさもあって、自分がその場にいるかのような臨場感がありました。特に「子別れ」での、酒飲み亭主と別れ、独りで息子を育てるおかみさんの心情を仕草で表すところなど、本当の女性のよう。首をかしげ、腰を斜めにして泣く、恥ずかしがる様はこちらもドキッとしたほどです。どちらかというと大柄に見える文菊師匠が、女性になる違和感はまったくありませんでした。
江戸情緒薫る一席を、寄席のように近いところで聴くことができて、耳福といいたい気持ちです。

Report199「古典落語の王道」 ますだけいこ

圓菊師匠の落語を聞き、情景がありありと目前に浮かんだことが、文菊師匠が落語家を志すきっかけになったそうです。さて、その文菊師匠の独演会、圓菊師匠譲りの語りのなめらかさで、見たこともない江戸の暮らしが、私の頭の中に浮かびました。
演目は二席。『宿屋の富』と『子別れ』。
宿屋の主人と、見栄っ張りでほら吹きの客との会話、富くじの抽選会場の喧噪、当たりくじを確認しての動揺。『宿屋の富』では、その見事な語りに、目の前にいるのが、文菊師匠1人なのが信じられないほどでした。
『子別れ』も圧巻でした。37歳の文菊師匠が、大工の熊五郎、おかみさん、亀坊を演じ分け、亀坊の時には、5~6歳の子どもそのものに見えました。そして、この噺の落ちは、何と「カスガイ」です。夫婦をつなぐ子の「鎹」を「春日井」で語ってくださったのです。何て小粋な選択でしょう。
春日井での高座は、初めてのご様子でしたが、これをきっかけに、たびたび来てくださるとうれしいです。お待ちしています。


【FORUM PRESSレポーター】「ギャラリーライブ vol.1  サイレント映画ピアニスト・柳下美恵のピアノdeシネマ」


FORUM PRESSレポーターによる「わたしレポート」。
2017年2月18日(土)に開催された『ピアノdeシネマ』のレポートです。
FORUM PRESSvol.79にもレポートを掲載しています。Report196はコチラ(PDF)からご覧ください。

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@文化フォーラム春日井・ギャラリー(撮影:かすがい市民文化財団)

Report197 初の「サイレント映画」体験! 田中昭則

サイレント映画を劇場で観る機会、というのが現在どのくらいあるでしょうか?少なくとも名古屋周辺では、上映会などの情報を目にすることはありませんでした。サラウンド音響、そのうえ4Dまである現代に、サイレント映画を観る催しが、『柳下美恵のピアノdeシネマ』です。サイレント映画ピアニストである柳下美恵さんのピアノ伴奏で上映されるのは、1902年制作の『月世界旅行』と、1926年制作で、チャップリンやキートンと並ぶ3大喜劇王のひとり、ハロルド・ロイド主演の『ロイドの福の神』。当日の会場はほぼ満員で、濃い映画ファンの多さに驚きました。上映前、柳下さんから今回の上映作品についての説明があり、これが中々おもしろく興味深いものでした。映画が始まると、未体験の独特な雰囲気に包まれていきます。メリハリのあるピアノ演奏、小ネタにクスッと笑ったかと思えば、ドタバタアクションシーンでは場内大爆笑と、久しぶりに「映画を楽しんだ」日曜日の午後でした。

Report198 ピアノ表現と俳優の動きに感動! マエジマ キョウコ repo_maezima_icon

喜び・驚き・悲しみ・怒りetc……。ピアノの表現の豊かさに感動しました! 「ピアノは小さなオーケストラ」という言葉を聞いたことがありますが、そんな言葉では足りません。また「サイレント映画」ならではの、俳優の計算されつくした動きの美しいこと、楽しいこと! 現代の映画にはないエンターテインメントに目と心を奪われました。
『月世界旅行』は史上初のSF映画と言われる作品で、フィルムに1枚1枚手作業で色を着けた力作。色が鮮やかすぎて少し目がチカチカしましたが、当時の月への憧れがうかがえておもしろかったです。
『ロイドの福の神』は「ロイド眼鏡」(丸縁の眼鏡です)でおなじみのハロルド・ロイドの喜劇です。視線や体の向きのちょっとした動きで感情を表現する技術に驚きました。平成の今なら形式的に見えてしまいそうですが「サイレント映画」では逆に自然に見えて、それも新しい感動でした!今までなじみのなかった「サイレント映画」&ピアノ伴奏。楽しかったです!