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2020年2月の記事一覧


【FORUM PRESSレポーター】
集英社デビュー50周年記念
一条ゆかり展&一条ゆかり先生トークショー


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2019年11月29日(金)から2019年12月22日(日)まで開催された、
【集英社デビュー50周年記念 一条ゆかり展】と
展覧会初日に開催された【一条ゆかり先生トークショー】をレポート!

FORUM PRESSvol.96にもレポートを掲載しています。Report385はコチラからPDFでお読みいただけます。

一条展_500

icon_kinorumi Report388【漫画もトークも面白い!】紀瑠美

「一条ゆかりさんです。拍手でお迎えください」パチパチパチパチ。「先生?一条先生?いらっいませんか?」「あっ!」司会者の視線をたどると、なんと私のすぐ後ろに一条先生。
客席後方のドアからの登場です。お客様を驚かせたい、喜ばせたいという先生の作戦は大成功。大きな拍手と笑顔に包まれ、握手をしながらステージにあがりました。
「さっき冗談で言ったらOKもらえました」という一条先生考案の〇×クイズに、質問権をかけて全員で挑みます。正解者が減らないので、バスト&ヒップサイズまで問題に。勝ち残ったのは、昭和46年、当時小学6年生からの大ファン。還暦の記念に、漫画の舞台となったモンサンミッシェルやムーランルージュなどに行き、「漫画の世界ではなく、リアルだったんだー!」と感動したそう。「取材方法は?」との質問に、「実は現地に行ったのは書き終わってから。資料を調べたり、フランス大使館で教えてもらったりして書きました」との答え。旅先での思い出話に花が咲きました。
一条先生の漫画は、華やかな画風とドラマチックなストーリーで人気。女性の自立をテーマにした作品もあります。ターニングポイントとなった『デザイナー』では、自分の好きなように描く楽しさを実感。『有閑倶楽部』は、編集者の熱い想いに応じアクションコメディーに挑戦し大ヒット。「今後の連載の予定は?」との質問に「『プライド』を描き終わって、もう書かなくていいと思った。連載はないけど、仕事は続けます」と笑顔で回答。観客からの質問に答える形式で進んだトークショーは、興味深い話がどんどん出てきて楽しかったです。
「一条ゆかり展」はデビュー作からの原画や資料合計335点が展示され、素晴らしかったです。

一条先生トーク_500


【FORUM PRESSレポーター】第29回 日本舞踊鑑賞会


「FORUM PRESSレポーター」による「わたしレポート」。
市民ボランティアが、かすがい市民文化財団のアレコレを紹介します。

今回は、2019年11月4日(月・休)に開催された、
【第29回 日本舞踊鑑賞会】をレポート!

FORUM PRESSvol.96にもレポートを掲載しています。Report381はコチラからPDFでお読みいただけます。

日本舞踊鑑賞会_500

icon_NEW_tamotokannna Report384【パワー感じた日本舞踊】田本莞奈

「第29回日本舞踊鑑賞会」は、地唄「鐘ヶ岬」で開演しました。姉妹の舞妓さんを親子で演じ、華やかで息の合った踊りでした。次は、コミカルな踊りの東明「野狐禅」。常盤津「独楽」は、独楽売りが独楽そのものに変身してしまいます。4つ目の演目は、清元「折紙」。折紙の鶴を手に持ち、背景も折紙の鶴の模様で、折紙の世界へと導かれる演目でした。長唄「四季の山姥」。ここで登場する山姥とは、怖い山姥ではなく、元遊女のことです。新内「小原庄助さん」では、難しそうな手ぬぐいの扱いがきれいでした。7つ目は、長唄「白酒売」。「白酒、白酒」という台詞で幕切れです。そして最後は、ゲストの日本舞踊家集団・弧の会による「若獅子」。邦楽囃子方集団・若獅子会の生演奏と弧の会の5人による息ぴったりの踊りでした。他の演目とちがい、紋付・袴のみの「素踊り」。その中での表現力は、すごいと思いました。飛び跳ねたり、曲が速くなったりと迫力満点!パワーを感じました。